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間が開いてしまいましたが、ファンブルグ寄席 第3席です。
今夜の話は「野ざらし」です。
「野ざらし」とは、お墓に入れられることもなく、そのままに放置された屍のこと・・・。
まあ、通常だと怪談噺になるのでしょうが、そこは落語の世界ですからね(笑)
それでは、お楽しみください。 m(_ _)m
昔々、ファンブルグの街に採掘師の弟子と薬屋の丁稚が暮らしておりました。
採掘師と薬屋の2人は、働き者で性格もよいのですが、ちょっぴり貧乏で、
ちょっぴりお間抜けさんでした。
ある晩のことでした。
薬屋が仕事に疲れて帰ってくると、家から何やら楽しそうな声がします。
いつもとは違った様子に不審に思った薬屋は、音を立てずに部屋の中を
伺ってみると・・・
驚いたことに、採掘師はとても可愛い猫娘と食事をしていました。
(「あ~~~ん」するにゃん)
「ぱくっ」
(おいしいかにゃん?)
「うん、おいしいよ」
(もう・・・こんにゃところに、ごはんつぶが
ついてるにゃん・・・ぺろっ)
「ありがと~♪」
決してまともには見られない「馬鹿っプル」ぶりに圧倒された薬屋は、
声をかけることもできず家を出ました。
そして、あんなことやこんなことを想像して、眠れぬまま朝を迎えました。
翌朝、家に戻ってみると、猫娘は既におらず、採掘師がひとりで朝食を
食べていました。
「お、おはよ~」
「お、おはよ~~じゃねぇよ!アレはどうした?」
「ん?アレって?」
「アレってばアレに決まってんじゃねぇか!
ほら・・・あの『はにゃん』で、『うにゃん』とした・・・」
「あ~~~、あれね・・・」
「おうっ、それよっ!どこの馬の骨だ?」
「いや、馬じゃなくて猫・・・」
「いいから、どこで拾ってきたんだよ。」
「いや、拾ってきたというより、向こうから転がり
込んできたんだけど・・・」
「なんでだよ!」
「これには採掘だけに「深い」事情があってね」
「もったいつけずに早く話せ!」
「わかったよ・・・
昨日のことなんだけど・・・」
「いつものように鋼を掘りに出かけると、知らず
しらずのうちに普段よりも奥に迷い込んで
しまって・・・」
「そしたら、そこに野ざらしがあってさ」
「野ざらしのままというのも可哀想だから、持ってた水と塩を供えて
お経を唱えたんだ。」
で、仕事を終えて帰ってきたら、あの娘が尋ねてきたんだ
(ウチは、さきほど回向をしていただいた野ざらしにゃん
おかげさまで、成仏できることになったんだけど、その前に
お礼をしたくて参上したにゃん
一晩だけだけど、誠心誠意お世話させていただくにゃん♪)
「あとは、お前が見ていた通りさ・・・」
「そ、そんな・・・なんて、うらやましい・・・」
薬屋は自分もあやかりたいと思って、採掘師にその場所を聞くと
飛び出しました。
「ちくしょう、あいつ、うまいことやりやがって・・・
オイラんとこにも来るかなぁ・・・
水と塩を用意してっと・・・そうだ!、うちのマスターが作った薬なら
生き返らせることもできるかもしれないな・・・うひひ」
薬屋は、採掘師に教えてもらった洞窟に入って、野ざらしを探します。
探すこと数時間、とうとう野ざらしを見つけました。
採掘士に言われた通りに、水と塩と薬を
供えると手を合わせてお経の文句を唱えます。
「よしっ、これでいい。
おいら、ファンブルグ東2丁目に住んでるからよ
間違わずに来てくんな」
家に帰ってからも、そわそわしながら
「あいつのとこに来てた猫娘・・・、細くて可愛かったよなぁ・・・
でも、オイラはどっちかっていうとグラマーな方が好みなんだよな~~
ぼっ、きゅっ、ぼん!みたいな感じで・・・うひゃひゃ
で、こう・・・なんというか、触れた感じが「もふもふ」っとした感じで・・・
『ねぇ、あなたン♪』
『なんだい、お前・・・』
ぱふぱふしてもらっちゃおうかな、な~んてな、な~~~んてなっ!」
夜も更けてきたころ
「コンコン」
ノックの音がしました
「どなた?」
「あ、そのう・・・昼間供養をしていただいたものです、お礼をしたくて
参上いたしました・・・ここを開けてくださいな・・・」
「うぉぉぉぉぉ、お礼キタ。。。。。」
「はいはい、いま開けますよ~、ちょっと待ってね~~♪」
がちゃっ・・・
「ねえ・・・いつになったら成仏するの?」
イソップにもありましたよねぇ・・・白鳥の振りをするカラスでしたっけ?
まあこの程度なら、「下心丸出し」というのも、なんか可愛らしいですよね。
特殊合成・・・アイテムではやってませんけど、ペットの方は・・・(遠い目
今回は、「太鼓」と「幇間」のパターンを自分なりにアレンジしてみました。
仰るとおり、この落ちが絵的には一番表現しやすかったです。
大騒ぎしながら針を口に引っ掛けて終わるパターンもありますが、ちょっと絵にしづらいし・・・^^;
関西だと「骨つり」という噺で桂米朝師匠が演じられていましたね。こちらの落ちだとモフモフは♂なんでしょうかねw(謎
今回の一番の苦労は「野ざらし」を発見するシーンを撮る所でした。(「合成」なんて技術はないので・・・^^;)
お気づきかもしれませんが、あれはドクミストの洞窟なんですが、Lv1のユンファであの画像を撮るために何度もファンブルグ~セラルカを往復したのは内緒ですw
そうそう・・・アインちゃんからリクエストのあった「饅頭こわい」ですが、師匠から「おめえは、大勢の会話のシーンが上手くない、どれも同じに観える・・・」とダメだしされたので、もう少々お待ちを・・・m(_ _)m
ネタは考えているんですが、SSが撮れなくて更新できないネタもあったりして・・・^^;
また、忘れた頃にアップするかもしれませんので、その節はよろしくお願いしますね♪
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勇者候補として召喚されてから丸2年たちました。
未だに勇者としては「半チク」だけどいいもんね♪
モットーは「毎日楽しく遊べればそれでよし」
落語家勇者は今日も行く!
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作者はぺんぎんさんです♪