初春ファンブルグ寄席 第１席

こんにちは、yukariko　です。


これからしばらく、新春にふさわしいお笑いにお付き合いくださいませ　m(_ _)m

題して「初春　ファンブルグ寄席」



まずは、前座噺の「寿限無」をどうぞ＾＾

毎度、ばかばかしいお笑いを一席。


名前をつけるといのは、簡単なようで、これがなかなか難しいものですね。


いろいろ悩んだわりに、しっくりこないなんてこともよくありますが・・・












「わたし、今、悩んでることがあるんだけど
聞いてくれる？」

「なあに？」



















「クリスマスイベントで貰ったこの子になんか
いい名前をつけたいんだけど・・・」

「ふむふむ・・・」

「なんか、おめでたい、いい名前ないかしら」











「そうねぇ・・・じゃあさ、『寿限無』なんてどう？」











「え～『寿限無』？どういう意味なの？」










「『寿限無』というのは限り無い長寿のことよ。
おめでたいでしょ？」










「ん～、それだけ？」










「それで足りなかったら『五劫の擦り切れ』というのは？」










「なぁに、それ？」









「天女が時折泉で水浴びをする時にね、その泉の岩の表面が微かに
擦り減り、それを繰り返して岩が無くなってしまうまでを『一劫』と言うの。
まあおよそ40億年ってところね・・・。それが5回擦り切れる、つまり永久
に近いほど長い時間のことを意味するのよ 」









「へぇ～～、物知りね～～、ねね、他にはないの？」











「海砂利水魚の水行末、雲来末、風来末・・・」












「あっ、それ知ってる！『くりぃ～むしちゅ～』の昔の名前・・・」







「なんでお笑いコンビが出てくるの、違うわよ！『海砂利水魚』という
のは、海の砂利や水の魚のように数限りないたとえ。
で、『水行末雲来末風来末』 というのは水・雲・風の来し方行く末には
果てがないことのたとえよ。」











「すご～い」










「『食う寝るところに住むところ』」









「きゃははは、なに、それ、超受ける・・・」











「どれも大事なものでしょ」










「まあ、、そうだけど・・・」










「『やぶら小路の藪柑子』どっちも植物だけど生命力旺盛なんだよ」










「ふ～ん」








「『パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー』
これ全部、長生きした王様の名前・・・」









「ほ～～～」











「『長久命』の長介・・・はぁはぁはぁ・・・」










「息を切らしながら言わなくても・・・」











「で、どれにするの？」











「ん～みんな捨てがたいわね・・・そうだ！全部つけちゃうわ・・・」












「へっ？」










「せっかく教えてもらったから、全部つけるわ、どうもありがとう～♪」















ということで、このアルビィの名前は、

「寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助」

となりました。










さて、このお嬢さん、なかなかにペット思いで、この子を育てようと
必死であります。




「ほら『寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの
長久命の長助』、いくわよ！」



















苦労の甲斐あってか、『寿限無・・・長助』は彼女に懐いて、よく言うことを
聞くようになりましたが、ちゃんと名前を呼ばないと、見向きもしませんでした。

















ある日のこと、モンスターに遭遇した彼女は、鍛えてきたペットの力を試すべく
戦闘中に呼び出そうとしますが、慣れない戦闘で動転して



























「あ、噛んだ・・・」











































なにごともほどほどがよろしいようで・・・